#1 原料を地域で育てる化粧品開発事業
株式会社コメイチが運営する「化粧品開発事業」についてご紹介します。
株式会社コメイチでは、これまでも既製品の化粧品を長年販売してきました。それだけにとどまらず、自社オリジナルの化粧品を開発すべく、いくつかの事業がスタートしています。その第一弾として、泡ハンドソープ「ひばうるる」が誕生しました。同時に、ヒバ製品の定番「ヒバ精油」を活用したOEM受託製造商品も開発しました。さらに、業務用として「乾燥ナマコエキス」も用意しています。今回、これらの製品が生まれた背景をご紹介します。
◎自社開発商品のラインナップ
・「ひばうるる」泡ハンドソープ 300ml、詰め替え用500ml
価格：本体 1,980円、詰め替え用 1,870円
販売先：楽天市場、ふるさと納税返礼品、Yahooショッピング
and.p creative 様よりOEM受託製造
ご注文についてはお問い合わせください。
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自社オリジナル商品 泡ハンドソープ「ひばうるる」
◎身近なところにあった素材
まず、青森ひばが青森県を代表する特別な素材であることです。その特徴として、抗菌効果があることや、香りが良いことなどが挙げられます。ナマコは、自社でオリジナルの商品開発をしたいという思いから、商品化を目指して長年取り組んできました。最初は水産加工商品の開発を目的として始めたのですが、ナマコ加工の作業中に化粧品開発のヒントが見つかりました。
◎ナマコの持つ保湿効果
ナマコを加工する作業では、大量の水を使います。たとえば、家庭の台所でも毎日たくさんの洗い物をしていると、どうしても手が荒れてしまいますよね。だから、ナマコを加工する作業においてもそれは同じだと思っていたんです。しかし、冬の乾燥する時期であるにも関わらず、ナマコを加工する作業員の手は荒れることなく、すごくしっとりすることに気づいたんです。それこそが、ナマコの持つコラーゲンの凄さなのだと思いました。
◎青森ヒバとナマコの組み合わせに着目
青森ひばと、ナマコ。この二つを組み合わせた商品を作れないかと考えて、化粧品開発に辿り着きました。ナマコの持つコラーゲンやセラミドの保湿効果と、青森ヒバの抗菌力などを組み合わせられると考えたのです。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが流行していたこともあり、自然と手を洗う機会が増えたことから、ハンドソープを作ってみようと考えました。そして、青森ひばの香りの癒し効果と抗菌作用、そしてナマコ由来の保湿効果を持つ商品ができると考え、研究開発を始めました。
◎泡ハンドソープの完成
実際の開発にあたっては、弘前工業研究所様と共同研究を行いました。その中で、たくさんの新たな知見を得ることができました。また、青森で生まれたプロテオグリカンも配合することで、さらに保湿効果を高めています。
◎化粧品開発から見えてきたこと
弊社では、二代目の頃から既成化粧品の販売を続けてきていますが、令和の時代になり、さまざまな専門分野のご協力をいただきながら、地域で生まれた素材を活用した自社オリジナルの化粧品を開発できることに、大きな意義を感じています。実際に、ふるさと納税返礼品として、あるいは、村人会でご紹介いただくことで、商品自体の評価とともに、地域素材を活用した商品開発の可能性についてもたくさんの応援をいただいています。
◎この商品の今後の展望や改善点
商品の使い勝手に関するご要望をいくつかいただいていますので、今後改善していきたいです。また、洗い上がりがしっとりし、香りも良い商品なので、佐井村にゆかりのない人にも広く知ってほしいです。青森ひばの香りが持つ癒し効果や、100%自然素材である点に、本商品の魅力を感じていただけるのではないでしょうか。
さらに、地域の良いものを掘り起こして、商品化していきたいという思いがあります。近年、佐井村のカシス生産量が増えてきており、青森県のカシス栽培に大きく貢献しています。そこで、佐井村産カシスのエキスの商品化を目指して開発を進めています。カシスの持つ抗酸化作用や、血行促進効果に着目し、新たな商品を生み出し、そういった商品開発を通じて地域に貢献できないかと考えています。地域を巻き込んだ商品開発を積極的にしていくことで、開発者と地域、そしてユーザーそれぞれに良い効果があることを期待しています。
◎OEM製品「わの奇跡」
今回開発した「わの奇跡」は、and.p creative様よりOEM受託製造の依頼を受けて実現しました。下北地域で長年製造販売されている青森ひば精油商品が、and.p creative様の持つノウハウにより全く新しい商品へ生まれ変わりました。これまでよりさらに高い付加価値を備え、新しい販路へ向けて明確なコンセプトを持って完成しました。
OEM受託製造商品「わの奇跡」
今回、OEM受託製造についてもさまざまなノウハウを蓄積することができました。今後はOEM受託製造についても拡大する可能性があるので、こちらも期待しています。
